吹屋町並み(タイトル)

備中吹屋(岡山県高梁市)

吹屋ふるさと村

ベンガラ色に染まるノスタルジックな町並み

岡山県高梁市にある吹屋(ふきや)地区は江戸時代から明治まで「ベンガラ(弁柄:赤色顔料)」の産地として栄え、その町並みは赤銅色の石州瓦とベンガラ色で統一されており、莫大な富を得た豪商たちの繁栄ぶりを今に残しています。 吹屋で製造されるベンガラは伊万里焼や九谷焼などの陶器のほか、輪島塗などの漆器の塗料材料として、高値で取引されていました。また、防虫防腐や防錆効果があることから建築材料としても重用され、吹屋の町の建物にも多く使われたため、町全体がベンガラ色に染まっています。

歴史のうつろいと郷愁

吹屋地区は播磨自然高原よりも高い標高500mの吉備高原に位置しており、歴史的町並みの残る6.4ヘクタールの範囲が重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。江戸から明治にかけての趣きを残す豪商邸宅の佇まいも必見です。

撮影:2018 年  8月 14 日(Tue)
(全  17カット)